今話題のMVNO試してみた!
2015年の5月から総務省が各キャリアにSIMロック解除を義務づけられています。
SIM(シム)とはマイクロカードみたいなものです。今まではドコモのSIMは、ドコモの携帯電話やスマホしか対応してませんでした。ですので、ドコモの人は、AUやソフトバンクのあの機種が欲しいと思っても、使えなかったのです。
例えば、iPhone(アイフォン)は当初ソフトバンクが独占していたので、AUやDocomoの人は「アイフォン欲しい!」と思っても、アイフォンだけヤフオクで手に入れて、SIMを差し替えても使えませんでした。
これがいわゆるシムロックというやつです。それで、SIMフリー化になると、これからはAUだろうがSBだろうが、ドコモだろうが、気に入った会社の携帯電話・スマートフォンを買えることにります。
「あのスマホ端末欲しい…」と我慢する必要がありません。
そうなると国内のスマホだけではなくて、海外のおしゃれなスマートフォン(ノキア・ブラックベリー・HTCなど)のスマホも使えることになりますので、スマホを選ぶ選択肢が今まで以上にグッと増えます。またヤフオクなどで欲しい端末を安く落札して、MNVOで使うということも可能です。
MVNO(エムブイエヌオー)って何なの?
MNNOの歴史は古く、実は20年前からあります。MVNOとは、Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)の略で、携帯電話などの無線通信インフラ(ケータイやスマホに電波を送るための基盤)を他社から借り受けてサービスを提供する事業者のことです。
今までのモバイル通信サービスというのは、お国の総務省から許可を受けた携帯電話キャリア(AU・ドコモ・SB)だけが許されていたため、サービスや料金が似たよったりでした。
電力会社がまさにその典型的な例です。東電や中部電力など電力会社は競争がないため、電気料金を上げたい放題あげられます。そうなると価格破壊などが起こるはずもなく、ユーザーはただ一方的に不利な条件を呑まされるだけです。
通信業界も今まではドコモとエーユーが殿様商売をしていましたが、そこで当時のVodafone(ボーダフォン)を買収したソフトバンクが現れて初めて価格破壊を起こしました。
それでようやく重い腰を上げて、ドコモとエーユーが追随しましたが、独占企業というのは、結局競争がないからサービスの質も向上しなければ、サービス料金が下がることもないのです。
しかしこのMVNOによってこの通信業界にも新たな風が起きようとしています。MVNO業者は沢山ありますが、一番人気で知名度が高いのは、「みおふぉん」で有名な「IIJmio(アイアイジェーミオ)」です。
MVNO(エムブイエヌオー)のメリットとデメリット
一番のメリットは、通信にかかるコストが下がるということでしょうか。一般的なスマホの月額は6,826円と言われていますが、MVNOのプランにもよりますがシンプルなプラン料金で、月額1,600円(+通話料金)から使えます!
デメリットとしては、普通に使う通信接続がやや遅いと感じる点と(メールやウェブサイトの閲覧は問題ない)、それと×××@docomo.ne.jpなどのメールアドレスが使えなくなってしまう点でしょうか。
MVNOの特徴と魅力
一番の魅力は、「月々の支払が安くなる」というところです。実際に管理人もMVNO業者のみおふぉんと契約して使っていますが、それまではソフトバンクのiPhone4+ホワイトプランに端末代で月々7000円前後の月額料がかかっていました。
しかしMVNOに乗り換えてからは、月々たったの980円になりました。
MVNOはイオンなど店頭で契約することも出来ますし、またインターネット上から簡単に契約することも可能です。スマホ端末がない人は別途MNVOに対応したスマホを用意してください。
MVNOがオススメできる人とできない人
MNNOを使って1年ほど経ちますが、オススメできる人はあまりスマホを使わない人です。我が家では父親や母親も携帯をもっていますが、文鎮みたくずっと家に置いてあってほとんど使ってません。
- 携帯そのものをあまり利用しない人
- 電話をそんなにしない人
- スマホを使ってもラインとかメールとかウエブサーフィン程度
- そんなスマホを使わないから節約したい人
ですので、そもそも携帯自体をそんなに使わない人や、スマホを使ってもラインするくらいとか、ヤフーニュースみたり、まとめサイトみたり、2ちゃんするくらいならMVNOで事足ります。
MVNOをオススメできない人としては、アプリでゲームをガンガンやりたい人、ユーチューブやニコニコ動画をガンガン見たい人はオススメできません。というのもプランによりますが、高速パケット通信容量に制限があって3GB(5GB、10GB)までです。
3GBはユーチューブの5分動画が11MBで、約9回(約45分再生)で100Mですので、1Gで450分(7,5時間)。容量一杯の3Gで22,5時間の再生までです。毎日5分ほどのユーチューブを9回再生するとしたら、20日まで持ちます。
それに加えて、ゲームをするとパケットがすぐに容量いっぱいにカンストするのでオススメできないのです。通常のウエブサーフィンとかなら上限パケットまで到達することは、ほぼありません。上限パケットに達したからといって、課金が増えるのではなくて、ただ単に接続速度が遅くなります。
MVNOを使ってみての感想
MVNOを使ってみての感想ですが、月額料は大満足です。通信速度も問題なく使えます。ただ失敗したのは、電話つきのプランにしておけばよかったということです。
電話つきプランをケチったのでIP電話にしたのですが、それがまた通話品質が悪いのなんのって感じです。声が遅れて聞こえる、ブツブツいって相手の声が聞こえない、相手にも声が届かないので、SIMを通話付きにすればよかったです。
あと、データ専用プランだとラインも使えないので、音声つきのSIMにしておけばということが不満でした。あまり携帯を使わないので、データ容量がどんどん溜まっていくので、たまにユーチューブなどで動画を見てますが、スムーズに見れるし、思ったよりもデータ容量が減りません。
それか、Pocket WiFiでも契約すれば、スカイプなどで電話すれば良いんでしょうけど、全員がスカイプアプリを入れているわけではないので、やはり電話プランのSIMが一番でした。
そんなことありません。MVNOはドコモの電波帯を借りているため、むしろソフトバンクを使っている人で電波が入りにくいと感じている人は驚くことでしょう。何故なら、MVNOはNTTドコモの3G通信「FOMA」と、LTE通信「Xi」(クロッシィ)の両通信網を利用したモバイルインターネット接続サービスです。
SIMフリー化した背景の1つには、こうしたMVNO業者が増えたという背景が考えられます。
MVNOって何だかチンプンカンプンですね。ものすごくMVNOを噛み砕いて説明すると、例えばコインパーキングってありますよね。タイムズとか三井のリパークが有名ですが、1時間1000円とかで駐車できるやつです。コインパーキングはもともと、土地を余らせて使い道がない地主さんがいて、それをタイムズとか三井リパークとかが「土地を余らせてもったいないのでコインパーキングにしませんか?」といって仲介して、それを私たちが借りています。ここでいう地主さんがインフラのことで、MNNOはタイムズとか三井リパークなどパーキング事業者です。(分かりづらかったらごめんなさい)
全てのスマートフォンには使えません。ドコモから発売されているスマートフォンなら全て問題なく使えますが、例えば海外製やソフトバンクなど使えない端末もあります。MVNOが対応している端末は3G通信「FOMA」と、LTE通信「Xi」(クロッシィ)の両通信網を利用した通信規格に対応したNTTドコモのモバイル端末(スマートフォン、タブレット、モバイルルーターなど)。それとW-CDMA通信規格対応のSIMフリー端末でMVNOによるサービスを利用できます。